身体をおいしく整える、“免疫時代の食のステーション”が新木場に誕生。
食卓の風景が変わり、食べること自体に対する人々の想いが大きく交錯した日々を越えて、日常という名の平穏な日々が少しずつ回復しつつある今。東京のウォーターフロント新木場に、新しい明日の食を提案する「Arkhē apothecary & kitchen(アルケー・アポセカリー&キッチン)」 がオープンした。
Arkhē は今年11月に3周年を迎える「生きた時間と空間を可視化する」をコンセプトにした、コンプレックス・スペース「CASICA(カシカ) 」リニューアルの主幹となるプロジェクトだ。
家具やプロダクト、アートやデザイン、職人や工房、食、健康、映像、声など、多様な時代/地域/人によって生み出され、これまでは同じ空間で扱われてこなかったモノゴトが集まる未知の感覚を、新鮮なスタイリング空間として可視化してきたCASICA 。
「Arkhē apothecary & kitchen」は、東洋の至宝の1つである漢方と乾物の視点から『おいしく整える』をコンセプトとしたブランドとして、6月16日(火)にグランドオープン。早くも、食に敏感な都会人たちの注目を集めている。
「Arkhē」の語源は、古代ギリシャの自然哲学にあり、世界の原理や始源などを表す言葉だ。かつての哲学者たちは、火や水や数が世界の原理であると唱え、人は自らが食べたもので作られると考えていた。
食べることは、“わたし”という有機的な人間を生み出す、1つの原理。
自分自身と対話しながら、自分の心身に必要なものを自ら選べる楽しさと喜びに満ちたArkhē には、薬膳やアーユルヴェーダの考えをベースに、心身からの声に耳を傾け、「おいしく整える」を実践するキッチンも併設されている。
その想いのもと、キッチンでは薬膳の視点でメニューを構成。
生活に乾物や漢方食材などを取り入れることを提案し、Arkhē apothecaryの出汁を使用した具沢山のお味噌汁や主菜に、日替わりの副菜、オリジナルグラノーラも添えられたランチセットは、Arkhēの価値観を食としておいしく可視化している。
心身からの声に耳を傾け、「おいしく整える」メニューはランチボックスも用意されている。
食後には、様々な乾物や漢方食材を掛け合わせたオリジナルのお茶も楽しみだ。
アポセカリーでは、調剤薬局というのネーミング通りに、壁一面に乾物の瓶が並ぶ様が圧巻。テイクアウェイ=自宅用として、オリジナルブレンドのお茶やグラノーラ、出汁などの乾物が揃っている。
例えばグラノーラは、イベントなどでは壁いっぱいに並べられた乾物を自らコーディネイトし、一人ひとり違った処方箋として、オリジナルのグラノーラを整えることができる。自分だけのために作られたグラノーラは、心身に気づきと安心を与え、日々の生活そのものをおいしく整えてくれるに違いない。
自分の肉体は自分のものであるにも関わらず、自覚的にいい状態を保つことは簡単ではないと気付かされたウイルスの日々。古くから伝わる伝統の乾物や薬膳が、その大切なパートナーとして、今後大きくクローズアップされるはずだ。
レシピの監修は、食に関する企画提案や編集物の制作、アートプロジェクトでの作品制作展示、雑誌やWEBなどの料理紹介、商品開発や店舗のフードディレクションなどを手がける「南風食堂」の三原寛子さん。
加えて、漢方の処方を加味した全5種のお茶には、大船の漢方屋、杉本薬局の杉本格朗さんが共に監修を務めている。
免疫という言葉が、食に不可欠な要素として注目される昨今、自分自身と対話しながら、自分の心身に必要なものを自ら選べる楽しさや喜びに満ちたArkhē のapothecary とkitchen。
今度の週末あたり、東京のウォーターフロント新木場まで、おいしい健康を探しに行くのは如何だろうか!?
Arkhē apothecary & kitchen (CASICA内)
東京都江東区新木場 1-4-6
TEL:ショップ 03-6457-0826
キッチン 03-6457-0827
営業時間:11時 ~18時(17時30分L.O.)
定休日:月 ※月曜が祝日の場合は翌火曜休